2020/08/27(木)On Cloudflow

On CloudFlow

新しい相棒。
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自然な履き心地。
アウトソールの見た目がイロモノっぽい。
今はもう On の知名度が高いのでイロモノでない事は知られているけど、見た目のインパクトは今でもなかなかのもんである。なので履き心地を疑われるかもしれないが、非常に自然。

リアクトインフィニティランFKが今の所最高のシューズだけど、Cloudflow はこのシューズならではの良い所がある。

接地の感触が自然

変な穴ぼこギミックがあるし、路面の感触は全然わからなそうだ。ソールの分割も、ナイキフリーの細かいソールに比べたら大雑把だ。縦方向に至っては2列にしか分かれていない。
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実際に走ってみると、路面の状況はとても足裏に伝わってくる。フリーと比べてもさほど遜色がないくらいの接地感覚。
とても良い。

接地感覚はあるけどクッションもある

ナイキフリーと比べての話になるけど、クッションがある。足裏のダメージはない。
まだ長い距離を走っていないので実感としてはわからないが、フルマラソンの実績や、ウルトラマラソン優勝者が履いていた実績があるらしい。
近い内に20km程度のランニングに使ってみようと思う。これでイケたら、リアクトの次の座はCloudflowで決まりだ。

しばらく履いてみた。長距離を頻繁に走るならクッションがもっと柔らかい方がよさそう。
リアクトはやっぱり欲しい。

フィット感

フィット感は良い。
靴紐を締め上げられないような感触があったり、かかとが浮きそうな感触があったけど、走り始めたらそんな心配はなかった。
リアクトインフィニティと同じ、シューズの重さを感じなくなるタイプのイイ履き心地。

プロネーション

なんでかわからないけど、内側に倒れ込みにくい。
初心者さんや、継続的に走っているけど膝を痛めがちなランナーさんにはいいかもしれない。
インフィニティは、プロネーションの矯正はしてくれない印象。

マイナスポイント

滑る
雨上がりに走ったんだけど、滑る。
新品だからソールが馴染んでいないのかもしれないけど、滑る。これはちょっと怖い。
前の世代のCloudflow でも言われていたみたいだけど、変わってないのかな。

所感

ナイキのシューズはランニングを助けてくれる感覚がある。
ペガサス36はナチュラルな履き心地だったけど、他のシューズは色々助けてくれる。その代わり、それぞれひとクセふたクセある。走り方を靴によって制限される感覚。
カーボンプレートが入ったズームフライ3は言わずもがなで、靴に合わせる必要がある。
リアクトもソールが屈曲しにくいし反発があるので、接地位置はシューズが決めている感覚がある。
シューズが求めない接地をするとうまく走れない。
リアクトが良いシューズであるからといってナチュラルなシューズという事では全く無い。

ペガサスターボ2は接地の制限がもっと顕著だった。
屈曲しやすいので、接地位置は自由になる。ただし、前足部についているエアユニットが小さいのでここにハマる接地は難しい。
自分はどフラットに中足部で着地するので、エアユニットより指1本くらい手前に着地の衝撃が掛かる。エアユニットに乗らないだけならいいんだけど、半分だけ乗っかるような変な接地になる。

フリーは、最高。
接地は自由だ。ちゃんと反発が返る位置を自分の足底で決める。間違えば反発は返らないし、自力で足を回したっていい。ソールが求める位置に着地するのではなく、自分の重心として正しい位置に接地すればいい。ただし、長い距離を走ると足底の力が尽きる。

Cloudflow は助けてくれる感覚はない。
接地個所は自由。フリーと同じで反発するように接地すれば返ってくる。間違えば返ってこない。シューズは何も求めないので間違えたからって変に走れなくなるわけじゃない。
接地した路面の感触はちゃんと感じるし、屈曲もするので自力で走る。クッションもある。
フリーで走っているときに近いけど、もっと保護されている感じ。ちょうど "靴"。

ナイキのシューズは色々履き替えて、それこそフリーみたいなシューズを履かないと走力がイビツになる気がしていたけど、CloudFlow はこれ一足でも問題が出なさそう。
昭和や平成初期の小中学生の頃に履いていたペラペラな運動靴の延長にある気がする。もちろん、もっと守って貰えるし機能性は充実している。
走るのは靴ではなく自分の足だ、という実感がある。


ショップで「何もしない靴」という要望で探したんだけど、まさに100点の答えをもらえたと思っている。
その店員さんは実は店員さんではなく On のスタッフさんだったんで、どういう要望を出してもこのシューズが第一第二候補に上がってきた可能性は高い。たまたまといえばたまたまなんだけど、結果オーライだ。