2023/03/08(水)React Infinity と React Miler
シューズの好みが変わったかもしれない。ジョグシューズなのでパフォーマンスに影響しない部分ではある。ランニングの質を上げられるかどうかには影響するかもしれない。
リアクトインフィニティは、アウトソールがかかとからつま先まで弧を描いている。いわゆるメタロッカー構造というもの。ホカのように大げさな見た目はしていないけど、転がって進む感覚はある。
マイラーは、つま先の先端、かかとの後端は反り上がっているけど基本は平ら。転がる感覚はない。
メタロッカーの走り心地が嫌いだ。
路面の反発をもらって走っているときは、アキレス腱は伸張して力が掛かった状態で路面に着き、反発する。これは、反発をもらって走る事が出来ている人にはわかるんじゃないかと思う。接地時間は短く、その瞬間には脚はロックされて固まっている。
メタロッカー構造は、前提として接地時間が長い。アキレス腱が緩んだ状態で路面を踏んでいる時間がある。脚が前に倒れ込むタイミングでアキレス腱に力が入っていないまま伸ばされる事になる。自分の場合だけかもしれないが、楽に走ったはずなのにアキレス腱付着部に痛みが出ている事が多い。
インフィニティでも短い接地で転がさずに走ればいいんだけど、ふわふわしてるせいでそれも難しい。
2023/01/20(金)Adidas Adios pro 3
Adidas Adios pro 3
https://shop.adidas.jp/products/GX6251/
履いたのは数回。今は履いていない。
練習で2回、フルマラソン1回、ハーフマラソン2回。
ミッドソールはモチモチ系。
反発は強め。FuelCellよりは反応が速い。
軽い。今まで履いた厚底の中で、一番発泡スチロール感がある。見た目の割に軽いという意味で。
安定感はある。
幅が広いからだろうか。左右のブレはない。
沈み込みも大き過ぎはしない。zoomxよりは沈むかもしれないが、Fuelcellほどではない。
接地感は意外とある。
プレートが硬い感覚はあるけど、左右のねじれに対する自由度はあるので、路面を捉えやすい。
接地位置の自由度が高い。
ミッドから着いて良し。ミッドから着くとペースのコントロールもしやすい。無理なく遅く走れる。
ソールの拇指球のちょっと先の位置に切り欠きがある。荷重がここを超えるか超えないかで大きく走り方が変わる。ここを超えると、3:45/km 以上で走るのが自然な動きになる。市民ランナーには正直しんどい。サブ2:50を狙う人にはここを使うか使わないかでちょうど切り替えができていいかもしれない。
履いた結果、相当速い。
フルマラソンは 35km近くまで 3:50/km を切って走って潰れた。横浜の高速道路なので...。
ハーフマラソンは調整として 4:00/km のペーサーについて走ったけど、
ラスト4kmからスパートを掛けて 1:22
ラスト10kmから離脱して 1:21
多分、単独で 3:35/kmくらいで走っている。
ミッドソールは最高。本当に最高。
致命的なのがアッパー。
自分は、足部の背屈の可動域が異常に大きい。
親指が足の甲に着くまで曲がる。
革靴は、指の付け根の屈曲する線に沿って横縞が入ってパックリ割れる。
ペガサス36のメッシュでも痛い。
アディオスプロのアッパーは全然伸縮しないメッシュ。
これが曲がると、硬度を持って足の甲に当たる。
ハーフは当たるかも?と感じて紐を調整したら問題なく走れたけど、フルマラソンの後は水ぶくれ&打撲でぐじゅぐじゅ。疲労もあったけど、後半は痛みでうまく走れずリタイア。
シュータンやシューレースを通すループの構造は、自分の足の形と関係なく、ダメな設計なんじゃないかなとも思う。シュータンとアッパーの接合部、ループとアッパーの接合部は、ホント設計がデタラメ。
接着剤と中学生のたま止め結びみたいな雑さで厚さ3mmくらいになっているループの接合や、硬い素材が足の甲より狭いシュータンの型が意図的なのだとしたら、信用、信頼のしようがない。
という、最高のミッドソールだけどアッパーの相性が最悪なシューズ。
足の指がほぼ背屈しないよとか、パリッパリのメッシュでも当たりが気になったことないよって人にはきっと最高のシューズ。
中足骨が痛くなることがあるという人は絶対にやめておけ。
2023/01/11(水)NewBalance Fuelcell Elite v2
https://shop.newbalance.jp/shop/g/gMRCELCO2
海外では SuperComp Elite v3 の情報が1年以上前から公開されていて、レギュラーラインアップに先行してNewYorkマラソンデザインのモデルが2022年末に発売済み。
なので世界目線でみれば旧モデルということになる。
ミッドソールはモチモチ系。
パンッと返ってくるより、グッと沈んでからポーンと返ってくる感じ。沈み込みのラグは大きい。
反発は強め。
なので、広い歩幅で走るタイプの人に向くかも。
カーボンプレートは柔らかい。
他のメーカーでは固めのPebaxプレートでもこのくらいかも。
ヴェイパーフライのように「板がある」という感覚はない。
固くないことで足運びの自由度が上がるメリットもある。
ミッドソールが柔らかいので、プレートが固ければ安定度は増すのかも?という気もする。
安定感はあまりない。
履いて歩くと安定していそうだけど、これはプレートが柔らかいせいで歩きやすいだけ。
ソールが沈む、レスポンスが遅い、ということで接地感はかなり弱い。プレートで遮断されている感覚ではなく、柔らかい厚底で曖昧にされている感覚。
安定感のなさについては、5280で経験済みなのでなんとか走れる。
安定感があるに越したことはないけど。
沈み込んでいる間は支持脚は支え続けないといけないので、股関節の筋力は必要だと思われる。
筋力というか、瞬発力。筋トレで基礎筋力を付けて、ランニングドリルを豆に行って鍛えるしかないかも。
反発をもらえる姿勢で重心をまっすぐ合わせて踏めれば気持ちいいけど、外すと走りにくいし、外しっぱなしだと怪我に繋がりそう。
支持脚をしっかり固定して反発をもらうだけの筋力が必要。
高反発シューズは股関節周りの筋力を使うので、フルマラソンではもっと安定感があるシューズがいいのかもしれない。
ヴェイパーフライか、メタスピードエッジとか。
出場したレースはハイテクハーフマラソンで、結果は79分台。
ハーフマラソンを走った感覚では、股関節の負担が大きすぎるとか、安定感がないせいで足首に負担がかかるという事はなかった。42.195kmになるとどうなるか?そこはまだ未知数。
2021/08/27(金)さよなら Cloudflow
On Cloudflow が天寿を全うしました。走行距離約 600km。
ファンランやお出かけランに履くと走っていても測っていないタイミングがちょいちょいあるので、実はもう少し多めに走ったかも。
良いシューズだったけど、反発や安定性が落ちていくのが早かった。600km走ったけど実際は 500kmくらいから感触が変わったのを感じていた。
素材ではなく、構造によって機能性を実現している以上解決不能な弱点なのかもしれない。
良いシューズだし、定価もお手頃なんだけど値引き幅が小さいので実はコスパも良くはない。
厚底でも薄底でもない丁度いいシューズ、という位置づけで一足持っておきたいところではある。
好きだけど次も履くかというと迷う。
なにはともあれ、お疲れさまでした。