2023/01/20(金)Adidas Adios pro 3

今更だけどレビュー2弾。
Adidas Adios pro 3

https://shop.adidas.jp/products/GX6251/
AdizeroPro3.png
履いたのは数回。今は履いていない。
練習で2回、フルマラソン1回、ハーフマラソン2回。

ミッドソールはモチモチ系。
反発は強め。FuelCellよりは反応が速い。
軽い。今まで履いた厚底の中で、一番発泡スチロール感がある。見た目の割に軽いという意味で。

安定感はある。
幅が広いからだろうか。左右のブレはない。
沈み込みも大き過ぎはしない。zoomxよりは沈むかもしれないが、Fuelcellほどではない。

接地感は意外とある。
プレートが硬い感覚はあるけど、左右のねじれに対する自由度はあるので、路面を捉えやすい。

接地位置の自由度が高い。
ミッドから着いて良し。ミッドから着くとペースのコントロールもしやすい。無理なく遅く走れる。
ソールの拇指球のちょっと先の位置に切り欠きがある。荷重がここを超えるか超えないかで大きく走り方が変わる。ここを超えると、3:45/km 以上で走るのが自然な動きになる。市民ランナーには正直しんどい。サブ2:50を狙う人にはここを使うか使わないかでちょうど切り替えができていいかもしれない。

履いた結果、相当速い。
フルマラソンは 35km近くまで 3:50/km を切って走って潰れた。横浜の高速道路なので...。
ハーフマラソンは調整として 4:00/km のペーサーについて走ったけど、
ラスト4kmからスパートを掛けて 1:22
ラスト10kmから離脱して 1:21
多分、単独で 3:35/kmくらいで走っている。

ミッドソールは最高。本当に最高。

致命的なのがアッパー。
自分は、足部の背屈の可動域が異常に大きい。
親指が足の甲に着くまで曲がる。
革靴は、指の付け根の屈曲する線に沿って横縞が入ってパックリ割れる。
ペガサス36のメッシュでも痛い。

アディオスプロのアッパーは全然伸縮しないメッシュ。
これが曲がると、硬度を持って足の甲に当たる。
ハーフは当たるかも?と感じて紐を調整したら問題なく走れたけど、フルマラソンの後は水ぶくれ&打撲でぐじゅぐじゅ。疲労もあったけど、後半は痛みでうまく走れずリタイア。

シュータンやシューレースを通すループの構造は、自分の足の形と関係なく、ダメな設計なんじゃないかなとも思う。シュータンとアッパーの接合部、ループとアッパーの接合部は、ホント設計がデタラメ。
接着剤と中学生のたま止め結びみたいな雑さで厚さ3mmくらいになっているループの接合や、硬い素材が足の甲より狭いシュータンの型が意図的なのだとしたら、信用、信頼のしようがない。


という、最高のミッドソールだけどアッパーの相性が最悪なシューズ。
足の指がほぼ背屈しないよとか、パリッパリのメッシュでも当たりが気になったことないよって人にはきっと最高のシューズ。
中足骨が痛くなることがあるという人は絶対にやめておけ。