2023/03/07(火)アミノ酸サプリをやめた

アミノ酸サプリをやめた。大きな理由、細かい理由、色々ある。総合的にいうと、デメリットがあるけどメリットがとても小さい、という結論に至った。

※個人の感想です。

大きな理由

体臭。

小さいようで大きい。獣臭くなったり、シンプルにアンモニア臭になったりする。これは、本気でスポーツに取り組む人は受け入れるのかもしれない。

小さな理由

これは大きな理由になっているデメリットと関連する。なんのためにアミノ酸なのか?

アミノ酸サプリを摂る理由やメリットは以下の2つにまとまると思う。

  • 機能性を求める
  • 吸収速度を求める

機能性は、BCAAが筋肉の成長を促しますよ、とか、OCAAが疲労回復に効果的ですよ、とかそういうもの。

吸収速度については、タンパク質を摂取すると消化という段階を経るために吸収まで時間がかかるという状況を回避する。アミノ酸ならばすぐに小腸まで届けられてすぐに吸収される、という効果を期待するもの。

吸収速度については意味が薄そう。ゴールデンタイム、というものが語られていたけど、気にしなくていいというのが現在の主流らしい。特にボディビルダーでもなければその日のうち寝る前までに充分なタンパク質を摂れば良い、という事のようだ。もちろん、一度に吸収できる分量ずつ。

風潮だけでなく自身の体験、考えを記すことにする。

アミノ酸サプリで体臭にアンモニアが混ざるのはなぜだろう、と考えた。これは簡単、アミノ酸のアミノ基が分離されてアンモニアになり、尿素に代謝されなかった分が血中から汗などに混ざっているから。でもこれはおかしい。おかしいというか、意図と違うところでアミノ酸が使われている。

アミノ酸がタンパク質合成に使われたら、アミノ基が遊離することはないはずだ。それが筋肉になろうが、酵素になろうが関係ない。アミノ基が遊離するのはどんなときかというと、アミノ酸が糖新生に利用されたとき。アミノ酸が糖に変換されて、アミノ基が余り物になったとき。

アンモニア臭が出ているということは、アミノ酸は機能を発揮することなく、肉体の構成要素になることもなく、糖新生によってカロリーとして消費されている。カロリーとしては高価すぎる。しかも臭ぇ。

運動直前や運動中、運動直後に糖原性アミノ酸を摂っても、期待通りの効果を生むことはほぼないんじゃないかと思えてきた。サプリの世界の言葉でいえば、プレワークアウト、イントラワークアウト、ポストワークアウトにあたる。このタイミングでのアミノ酸サプリの摂取は効果が薄い。

残りのタイミングはリカバリーという事になる。運動によるカロリーの要求が落ち着いて、体が修復の段階に入った時にこれを助ける目的でサプリを摂る。これはプロテインでいい。WPCなら仔牛を子牛にする全ての栄養を持っている。アミノ酸組成がどうだとか、それによって何かが不足するとか、そんなもんはただの世迷い言なので無視していい。だからアミノ酸が必要だ、と言うヤツは間違いなく詐欺師だ。 BCAA、これはホエイプロテインに充分含まれている。OCAA、オルニチンは入っていないだろう。タンパク質構成アミノ酸でないものは通常の食事から大量に摂取する事はできない。でも、代謝の起点はアルギニンとかグルタミンなので、ありふれている。オルニチンそのものを摂取する必要がない。

カルニチンもありふれたアミノ酸。これはプレワークアウトで摂ったら効果がありそうかな、とは思う。自分はダイエット目的でないので要らないけど。

以上、アミノ酸サプリメントが効果を発揮できるタイミングがないのでは?という疑問が湧いたのでやめた。

サプリメントは精神安定剤という考え方もあるので、サプリを摂らない事で「やりきっていないのではないか」と不安になるなら摂った方が良い。