2023/01/21(土)「脚が売り切れる」枝葉の片鱗を理解した
脚が売り切れるってなんなんでしょうね。フルマラソンを走った方は全員経験してると思いますが、どういう生理現象なんだろう。
感覚的には乳酸が溜まった状態によく似ているけど、フルマラソンのペースは乳酸作業閾値の遥か下なので主要な筋肉で乳酸が湧く事もないし、多少湧いた所ですぐに処理されてしまう程度のはず。よくわからん。自分の場合、脚が尽きるときにはお尻の外側から下の部分にかけて、大殿筋が動かなくなって終わる。
で、30kmのペース走をしてきた。設定は4:20/km。
最近の股関節の不調の原因が内転筋を使えていない事にある気がしていたので股関節が外に広がらないように意識して走っていた。疲れると広がってしまうので、まだクセ付けや筋力が足りないんだろう。
27kmくらいで脚が尽きそうな予感が出てきた。乳酸に似ているな、と思い深呼吸してみる。息が上がっているわけでもなく心拍が高いわけでもないので、酸素を取り入れたところで特に何も起きず。
ふと気づいたのが、股関節が外に広がっている。内側に締める意識をしたら大殿筋の負担がちょと減った。そんな気がした。なんとなく。そこはかとなく。実際、そこからちょっと余裕を持ってペースを上げられるくらいで走り切れた。
結局脚が尽きるという事がどういうことなのかはわからない。フォームによって負荷が集中してしまうか所がある事と、その緩和という策は得られた。
以下駄文。
pH だろうか?乳酸が湧くと酸性に傾くらしいので、これが疲労として現れるのはなんだか筋が通っている気がする。走る前や補給でビタミンCやクエン酸を摂るといいのかも?クエン酸といえば、梅干し2個で5g摂れるらしいんだけど、クエン酸の重さを計ってみたら 5cc で 5g だった。5ccって、1Lの水に溶かしてもかなり酸っぱい量。どんだけ摂ればいいんだ。
クエン酸について調べてみた。
「クエン酸は酸性だけど体内をアルカリ性にします」の機序が気になったのもある。結果、クエン酸が体内をアルカリ性にするのは嘘だった。
正しくはクエン酸Naやクエン酸Kなどのクエン酸塩が体内をアルカリ性にする。弱酸性残基と強アルカリ塩の化合物なので、そもそも体内に入る前からアルカリ性。クエン酸塩で体内がアルカリ性に傾き、クエン酸ではアルカリに傾ける効果はなかった、という研究データもある。超絶わかりやすい。納得。
「クエン酸が体内をアルカリ性にする」の根拠で見たのは、「強アルカリの膵液と混ざってクエン酸ソーダになるのでアルカリになります」というもの。収支という概念がない世界線の話だった。
クエン酸塩について、クエン酸回路に入ることが必要なのか不必要なのかよくわからない。クエン酸回路に入ることが必要ならクエン酸Naがいいだろうし、クエン酸回路に入らなくていいなら炭酸水素Na飲めばいいだろう。pH緩衝材として緩やかに液性を変化させるように働くので、急にpHが上がる事もないはず。
クエン酸と重曹を混ぜるとクエン酸ナトリウムと炭酸になります。ポカリを混ぜたら、甘みを感じやすくなった気がする。うまい。