2012/08/08(水)さよならハルタデさん
やっぱねー、イカンよ、"鳴ります!"と言って中低域を膨らませて他を蔑ろにするギターってのは、プレイヤーを舐め腐ってる。そのメーカーごとポイだ。
例えばテレキャス。高域のエッジばかりが注目されるけど、実はその影に隠れてちゃんと中域も出てる。だから長く愛される。これがホントにか細い音でエッジだけ立ってたらダメギター、歴史的な価値があるのみで使えないギターになってる。
新しいギターは あqswでfrtgyふじこlp。*1
これスゴイ。楽器屋さんに二本あったので弾き比べて、片方はソリッドな音、片方は倍音豊富な音。ソリッドな方は若干デッドポイントが目立つ。倍音豊かな方はデッドポイントはそこそこ。
最初はソリッドな方に惹かれたんだけど、日を改めて弾いてみたら、倍音豊かな個体の方が、音の太さもあっていいかな、と思えた。
で、倍音が出る方の個体をゲット。
音が重ーい。低音もガンガンに出る。ただし、すごく繊細なコなので、力ずくで弾くと汚い音しか出ない。強い音を出したければ、軽く、速く。基本の心得です。
ドンッと物凄い音が出る。
倍音が出るけど、音の芯の太さが半端ないので、ボヤけて邪魔、みたいな事が一切ない。図太い芯に倍音が絡んで非常に良い。
ネックは若干三角気味。弾きやすい。ナット幅は変わらないのに、がっつり握れる。Gのオープンコードも半ば握りっぱなしで弾ける。フォルヒは無意識のうちにクラシックフォームにならざるを得ないんだけど、こちらはがっつり握っていける。弾きやすい。
音が重いので、ストロークをするとついつい強く弾いてしまって疲れる。
コレは俺が悪いので直すしか無い。ギターじゃなく、俺が直して済むんならどんと来いだ。
今回のギター欲は、『気持よく掻き鳴らせるギターを10万円台で』というはずだったんだけど、いつの間にか予算も大幅にオーバーしたうえ、かき鳴らすギターじゃないな...。
まぁ、後悔はないからいいか...。
2012/05/23(水)下取りの弾になるはずが
まず音色について。
塗装が薄くてボディが軽いせいか、他の要因があるのか、音が生々しい。ポワーンという「豊かな鳴り」とはまた違う、チリーンとしたいい鳴りがある。1,2弦が際立ってよい。これは結構好きかも、と思うようになった。
さらに、Gのデッドポイントが最近ちょっと許容範囲内に収まってきた気がする。今でも気になる程度には影響があるんだけど、以前は許容範囲とかそういう次元じゃなかった。もうしばらくしたらさらに収まるかも?
フィジカルについて。
ナット幅が44.5mm,Rは多分400かちょい下くらい。フィンガーにもコードワークにも弾きやすい。
対してFurch。
いわゆるポワーンというふくよかな鳴り、という部分ではこちらが段違いに出る。しかもタイトなのでボヤけた音じゃない。非常によいギター。エッジがないというわけでもなく、高音弦もパィんと際立ってる。
で、F#のデッドポイントが結構目立ち始めた。Morrisと比べると、6弦以外ではそれほどは目立たないけど、6弦でかなり目立つので使いにくい。
Furchの方が上品な音なんだけど、パワーもこちらが段違いにある。ぐわっと来る。
フィジカルについて。
ナット幅が45mm、Rは多分400以上でかなりフラット。
フィンガーでは弾きやすいんだけど、コードワークだとメチャクチャ疲れる。
デッドポイントが許容範囲であるならMorrisの音も捨てがたい。こいつを下取りに出してさらに上のギターを入手する予定でいたんだけど、悩ましい事態になってきた。
ナット幅が43mmくらいのギターが欲しい。
最近気になるギター。
C.F.Martin OMC-18 Custom Dolphin Guitars
アディロンもいいけど、むしろソロだからこそバチーンとくるアタックやパワーよりもイングルマンのファア~ッと広がる音もいいんじゃないかと。名前入りのカスタムだからか、ものすごくお買い得な値段なのも気になる。見た目がシンプルなのも好み。恵比寿店じゃないので試奏は出来てない。
2012/02/14(火)NT-501を踏まえてFurch S23-CMCT
Furchももちろん、弱いピッキングに反応する。NT-501よりガツンと来る感じの鳴り。表現の仕方がわからないけど、高音弦でもカタマリっぽい感じ。
バランスはもちろんいい。Furchのメインの凄さはバランスと音ヌケ(だと俺は思ってる)なのでそうそう負けない。
バランスにも通じる所だけど、6弦と5弦のトーンの差はあるけどあってOK、な違い方。
F#のデッドポイントが気になるような気がしてたけど、改めて弾いてみるとそうでもない。NT-501も同程度だった。
Furchは音ヌケが良いので、9割方ヌケてちょっと残る、というのはない。全部ヌケる。
広がる感じの響き、みたいのもNT-501の方がある。
この2つが合わさると非常に気持ちイイ。*1
NT-501の特徴は、
- 柔らかい音
- 広がる響き
- 繊細な音
- 絶妙な6弦のトーンバランス
いわゆるジャンボボディなギターと比べたら繊細だけど、NT-501と比べればこうなる。
そんな感じで、音の方向性には違いがあったけど、品質、音質では充分いけてる。
響きや鳴りはNT-501の方が好きかも。S-92に似てる。バランスが雲泥。
2012/02/13(月)指弾き専用。弾き語りお断り。
以前、NT-501M を試奏した時には何もわかっちゃいなくて、Gのオープンコードをガーンと鳴らして「低音が無い」で終わってしまった。後から思い出すと、バランスは良かった気がした。タイトな音だった気がした。
NT-501はスプルース、ローズな構成。スプルースはイングルマンだそうです。
NT-501Mはシダー、マホガニーで南澤大介さん仕様。
今回弾いたのは NT-501。スプルース、ローズの方。
軽い。すごく軽い。アコギの重量の差って殆どの部分が塗装だと思うので、塗装が薄いんだと思う。軽いのと塗装が薄いのとで綺麗な音がする。胴鳴りの中に弦の音がはっきり聞こえる感じ。
この特性を考えてのことか、ピックアップはピエゾではなくコンタクトマイクが付いてる。アタックやサスティンで弦の音が綺麗に出るので、ピエゾでプリパキな弦の音をひねり出す必要がない。
軽いからなのか、構造が素晴らしいのか、すごく反応する。弱く弾いても弱いなりの胴鳴りがある。高音弦を爪弾いてもちゃんと胴が鳴る。
所謂イングルマンの音色っていうのを知らないんだけど、すごく広がる感じの響き。柔らかいんだけど、すごく響いてる。
そんな音色。
バランスがいい。
かなり思い切った方針で作ったようで、6弦と5弦のトーンが同じ。
普通はストロークした時の事を考慮して、6弦は他の弦より低音が多めに出るものがほとんどだけど、このギターは5弦のトーンで6弦が鳴る。指でベースとメロディを引き分けるとベースが弦を移動した時の音色の違いが気になるんだけど、このギターは同じ音色で出る。
そのかわりGのオープンコードをストロークしてもバァーンとは鳴らない。弾き語り的なストロークには使用不可。でも指弾きにはすごく嬉しい。そんな設計。
デッドポイントはG#にあったけど、曲の中でG#を弾いても気づかないレベル。
最高に気に入った点。
バランスが綺麗に取れてるうえで、音ヌケが100%パーンと出て来ない。うまーーいこと9割くらいのヌケになってて、ポジションを変えても大体同じくらいのヌケで鳴る。暴れる所や引っ込む所も無い。こんな事が可能なのか...と思ってしまった。
これで音が枯れたら...?と思うとヨダレが出る。
ものすごくいいものだと思ったけど、あまりに潰しが効かない設計なので保留。その手のモノを持つのはまだ早い。まだ早い...。
このギターを手に入れたとしても、傾向が違いすぎてアディロントップのギターが欲しい欲求はこれっぽっちも収まらないのも問題。
NT-501 はいいギターだったけど、展示品とはいえネックが反り過ぎ。
「弦高が低いでしょう?(ドヤッ)」「えっ全然?」っていうやり取りになった。
調整した時に鳴りが変わるわけでしょう...?買えないよ...。
ウェブ上でだれか NT-501 のレビューをしてないか?と思ってググって見たけど全然見つからない。ヘッドがダサいからなぁ...。虎目の突き板を張ったレスポールとかなんの間違いかと思ったよ...。ってあれ?6120はカッコイイのになんでコレはダメなんだろう?
それなりのギターを買うときは大規模店より中小規模のコダワリショップで探す人のほうが多いっていうのもありそう。
2012/01/14(土)いつかのMartin、という物欲を半ば諦めた
指弾きには000だろう、Dは低音が緩くなったりするんでは?という先入観があって触ったことがなかったんだけど、楽器屋さんが「Dもいいですよ」と言う(むしろ全てにおいてDが上、という表現だった)ので弾かせてもらった。
確かに、低音が緩くなるような事はない。ストロークした時にはボディがデカイだけのことはあってガンガン響く。なんていうかこう、000だと狭くて、木箱にぶつかるような感じ?Dだと柔らかく広がっていく感じ?(※イメージです)。低音が"コーン"と出て欲しいなら000だけど、Dのどーんと出る感じも、これはこれでいい。
マーチンのガツンと来る中域も出てる。