2021/03/21(日)厚底でも走れる様になったので厚底を捨てようと思う
- 足裏の横アーチが強化されて、フォアフット気味でもふくらはぎが張らずに走れるようになってきた。
- 足指と中足骨の間のMP関節の屈曲をうまく使う事が重要で、これは薄底などのソールが屈曲しやすいシューズを履くと身につきやすい。
- 厚いか薄いかよりも屈曲する事が重要な気がする
- 厚底のような屈曲しないシューズだと足裏のどこに一番荷重が掛かっているか、という感覚を遮断されてしまうので、身につきづらい。固いカーボンプレートがあるとこの感覚は完全に遮断される。
- どこに荷重をかけて設置すべきかを把握したあとなら、厚底でもシューズの中でMP関節の屈曲と荷重を意識する事ができるようになる。できるようになる、というかしなければ正しく推進力を得ることができない。
- 路面からの衝撃によるダメージはほぼ受けないので過剰なクッションは不要。衝撃を受けるのであれば、いなすためのフォーム改善や足底の強化を行いたい。なのでデイリートレーナーに厚底は不要。むしろ邪魔。
- レースにおいては、ナイキのカーボンを履くと速く走れる。けど、今の所一分一秒を削り出したい、という意識はない。
- on cloudboom の履き心地が好き
ナイキフリーランやサンダルで走ったり、接地を考えて走ったり、大殿筋で押すように走ったり、諸々をモロモロするうちになんとなく今度こそはある程度正しい、と思えるフォームの糸口を掴んだと思っています。
MP関節と横アーチが使えると、ミッドソールのクッションは重要ではない、という気づきが大きなポイントかと思います。
その中でかなり大事なのが、足のMP関節を屈曲させて走るという事。
衝撃の吸収を足のアーチで行う。怪我では親指側の縦アーチが注目されるしいちばん大事なんだけど、拇指球小趾球の横アーチの力も相当重要。
ここで接地の衝撃を吸収できると、路面の衝撃はかなり気にしなくてよくなる。
このアーチに接地の荷重がダイレクトに掛かるように接地すると、接地位置や重心が結構シビアになる。
これを意識するには薄底で屈曲しやすいソールのシューズで走るのがわかりやすい。
横アーチより前過ぎる箇所で接地をすれば怪我しかしないし、後ろで接地したら衝撃は吸収できないので純粋に痛い。そして、MP関節の屈曲がなければ大臀筋で前に押してあげる事が難しい。MP関節を使うには、足指をパーに広げてあげる感覚が大事。そのためにはつま先の横方向に余裕があるシューズが大事。
というような事を、厚底を履いても意識できるようになって、シューズの中でMP関節を屈曲させて荷重を受ける事ができるようになりました。
今、デイリートレーナーとして使うシューズに求める機能は、
- ソールが屈曲する
- 指先の横幅に余裕がある
- ドロップ差は小さい方が良い
- ロッカー構造はどうでもいい。MP関節で真下に踏めないほどの反り返りは害悪。
屈曲は全くしないのですが、中で足を動かす余裕があるので、感覚を封じられながらも自分でなんとかできる、って感じです。きっと、トップランナーの皆さんはこれを意識せず当たり前にやっているんだと思います。
問題なのがリアクトインフィニティランです。
ソールは屈曲しません。
指先の横幅に余裕がありません。フライニットが結構密着気味にフィットします。
ドロップ差はありますが、これはあまり問題にはならないかな。
MP関節で真下に踏めるかといえば、うまい接地箇所に当たると無理やり目にソールが屈曲します。
シューズ内の余裕の無さはインソールを変えたせいかもしれないですが、サブスリーを目指し始めた人のデイリートレーナーには不適かもしれない。
厚底であること、ミッドソールが衝撃を吸収すること自体は悪ではないのですが、自分の足が衝撃を給するための感覚や、そのための動作を阻害してしまうのは害悪かと。
ナイキに顕著ですが、足型が細い海外ブランドのシューズを試着せずに買うのは危険です。
薄いか厚いかについては、どちらでも良いと思います。MP関節で屈曲するかどうかが大事。
MP関節で屈曲する厚底ならいいのですが、指の長さ、中足骨の長さは個人差が大きいので設計する事は無理でしょう。
長くて柔らかいシャンクでふにゃふにゃ曲がるシューズは、もしあったら欲しいです。足半で走ってるような感覚になるくらいのシューズ。Newtonはそれに近いのかもしれません。
多分、大会でも一分一秒をどうしても削り出したいんだ!という強い動機がなければ、ヴェイパーネクストも履かないと思います。