2020/12/02(水)アミノ酸ローディング??

トンデモ理論が飛び出した。
「2~3日かけてアミノ酸ローディングをしましょう」

別に議論の余地はなくて、アミノ酸やタンパク質は利用可能な栄養素の形で貯蔵しておくことはできない。そういう器官や組織は存在しないので。

貯蔵ではないが、筋肉として同化したものを分解することはできる。
マッチョな方々は逆にそのカタボリックを恐れて3時間おきにプロテインを補給したりする。
摂取量は落ちるけどソイやカゼインによって消化管の中にある時間を伸ばすことで貯蔵の代わりにしようとする。それだって数時間の話。

プロテインじゃなくアミノ酸の話だ、と思う方も万が一いるかもしれないが、プロテイン、タンパク質は消化されるとアミノ酸になって体内に吸収されるので、栄養素としては同じモノ。糖とでんぷんの関係と同じ。
アミノ酸は血中に30分ほど置いておけるだけ。

3日置いておけるって、ひょっとして人間以外の話をしている?

そして悪名高いHMB。
某サウルスは、ランナーは回復や機能性のためにアミノ酸をとれば充分、筋肥大のためのプロテインは必要ないというポリシーなんだと思っていた。プロテイン不要って言ってたし。
俺はそれで充分とは思わないが。

HMBは筋肥大のための成分なので、だったらアミノ酸スコアが高いタンパク質が筋肉の材料として同時に必要じゃない?筋肉の材料になる量をアミノ酸の形で摂ってもいいけど、コストパフォーマンスが天と地ほど変わる。筋肥大は数時間とか数日のスケールの話なので、アミノ酸の吸収速度によるメリットは全く無い。
つーか、それこそランナーにHMBいる?神経系トレーニングが行き届いてなくてもいいからとりあえずデカくしたい需要ある?クレアチンとか、いる?

筋トレ界隈を叩き出された業者が新たな場所を探しに来た感、それに引っかかった感がものすごい。
そこは中国拳法が2年前に通った道だッッ! 的な。