2010/12/26(日)アコースティックギター
弦を緩めるか否か、という結構いろんなところで引き合いに出される疑問がある。
アコギの弦は緩めなければいけない
長々と議論している場で主題になっているのが、弦のテンションによってネックが反る、という理由。弦を張ったままを想定して作られているので緩めれば逆反りになる、という意見と、張ったままでは弦の張力により順反りになる、という意見。
これは、トラスロッドが入っていれば強度は足りているし、調整も可能なので問題ないと思う。
本当の問題は、アコギはセンターブロックが入っていないので弦の張力によってボディのトップが浮くという点。
これを主題として考えたら、弾かないときは弦を緩めるという答えしか出ない。
で、たまにエレキギターの弦を緩めるかどうか、っていう議論もみるけど、これは緩めないんじゃないかな。
上記の通り、ネックの反りに対する影響なんて微かなので、面倒をかけてまで緩める理由が無い。
セミアコはセンターブロックが入っているし、フルアコは大抵トラピーズ型のテイルピースが使われているのでトップ浮きを気にする必要は無い。フルアコで逆にトップ落ちする場合も弦を緩めないといけないだろうけど。
で、アコギの弦を緩めるとして、次に問題になるのは 3弦が切れるという現象。
これは、3弦は細くて弱いので、緩めたり締めたりしているとペグに巻かれている部分が金属疲労で切れやすくなるというもの。1,2弦はテンションが低いので問題が顕在化せず、4~6弦は太くて強度があるのでやっぱり問題は顕在化しない。
って楽器屋さんで聞いた。
これの対処は、3弦だけは緩めないというもの。単純にこれをやるとネックがねじれたりしそうなので、4弦も緩めないとか、いっそ弦代がかかることを覚悟で 3弦も緩めるとか考えたほうがよさそう。
と、考えた末に、今は3弦だけ緩めない状態で置いてある。