2011/07/24(日)楽器とエネループ その4

まだ終わってない。
今回は9V電源をエネループから取る。

AS1322A 昇圧型DC-DCコンバータモジュール(3.3V/5V)
LM2735 昇圧型DC-DCコンバータモジュール(5V~最大24V)
を繋げて、エネループ2本から9Vを取り出す。

作ったのがこれ。
DCDC-converter.JPG

繋げてみたら、ノイズが乗る。なんでだろう...。

実際に L.R.Baggs の mixpro に繋いで負荷を掛けた状態で測定した電圧がこれ。
DCDC-converter.PNG

60mVの変動が100MHzで発生してるように見えるけど、オシロスコープの性能として10MHzまでしか計れないので本当に電圧が揺れているかは計測不能。恐らくオシロスコープの内部のノイズを拾ってる。
さらに大きな周期での変動は見当たらない。

比較対象として9Vの電池を測定してみたのがこれ。
6P-battery.PNG

50mVくらいの変動が100MHzで発生しているように見える。これも本当に揺れているかは計測不能。


DCDCコンバータ由来の電圧の揺れがあったとしても、手持ちのオシロスコープで計測できない程度の変動しかなく、ほとんど影響がないと考えていいと思う。
実際に聞こえているノイズはハムノイズではなくホワイトノイズだと思う。原因はむき出しの配線のどこかが電磁波を拾ってしまっている事なんじゃなかろうか。


ちなみに現物の9V電池はパナソニックアルカリのデータ。これが実測で8Vしか出てないので、ニッケル水素の6P電池の電圧が8.4Vだからって何の問題もない。
Battery pageを見ると、アルカリやマンガン電池は6V位まで下がるので、8.4Vで踏ん張ってくれるニッケル水素電池の方がむしろ優秀。
じゃぁニッケル水素電池でいいじゃん。

2011/07/14(木)Rare Earth Blend のハンダ付けとメモ

RareEarthBlendの配線をハンダ付けした。
コードの長い分を切って、ちょうどボディサイドを這ってエンドピンに届く長さにした。

ついでにステレオ配線にしたんで、扱うのに工夫が必要。
ステレオ配線のジャックにモノラルプラグを挿すと、マイク側の音が歪んだりノイズが乗ったりする。

取説をみると、
If you wish to go back to a mono output for a stereo wired Rare Earth Blend, you may do so without removing and rewiring the endpin jack. Instead,make a special adapter with a mono male plug at one end and a female stereo jack at the other. Leave the Ring terminal of the female stereo jack open.
Plug the stereo cord from the Rare Earth Blend into this adapter.
と、オスのモノプラグとメスのステレオジャックを持って、リングの配線をオープンにしたジャックを使え、とある。

ステレオ/モノラル切り替えについては、要するにRingをGND(オーディオケーブルだとShieldっつうんですか)に落とさなきゃいい、って事なのでやりようはいくらでもある。単にステレオかどうかに関わらずTRSケーブルを使っておけば大抵はOKって考えもアリ。
モノラルケーブルのRingに相当する位置に絶縁テープを巻くとか。
The Blend model can be modified so the microphone signal is added to the ring output. Instructions for this modification are available from Service & Support at www.fishman.com.
Once the Rare Earth Blend is wired for stereo, the thumb-wheel will not affect the level of the microphone at the ring output, but it will continue to mix mic and pickup at the tip output. Move the thumb-wheel toward the treble side for all pickup to the tip.
For stereo operaton, use a TRS cable or a stereo “Y” cable. If you plug in a mono cable, you may hear distortion from the mic.
ステレオ出力にした場合も、右チャンネルがマイクで左チャンネルがピックアップになるわけじゃなく、左チャンネルは今まで通りで右チャンネルにマイクの出力が出るという状態になる。
ボリュームを弄れば左チャンネルにマイクの音をミックスできるので、ステレオYケーブルで繋いで左チャンネルだけを使えば、モノラルの時と同じように使えるって事になる。ステレオの時はピックアップ:マイク=10:0にしておく事になる。

2011/07/04(月)オカルトグッズ

気になるオカルトグッズ。
  • B-Air Swing Chip
    • 貼った部分の振動の特性を変えて音質を変えるらしい
    • モノの割には高いけど、試してみるのも構わない程度の値段(¥1,500)
    • ここは他にもオカルトグッズを多数扱っている
  • ToneRite
    • ギターに振動を与え続ける事で、弾き込んだような効果を与えるアイテム
    • 微妙に効果が出そうな気がする
    • ネタで試すには高価過ぎる(¥18,900)
  • o-port
    • サウンドホールに拡声器みたいな形のパーツを内向きに付ける事で胴鳴りを変える
    • 良し悪しは別にして、大幅に何かが変わる事は容易に想像が付く
    • レビューや周波数特性のグラフを見ると良くなっているようだ
    • ちょっと試してみてもいいかなっていう値段(¥2,000~¥2,500)
o-portが秋葉原リボレで捨て値(¥1,580)で売られていたので買ってみた。

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2011/06/27(月)楽器とエネループ その3

エネループ一本から3Vを取り出す回路をケースに収めようと思ったんだけど、良いサイズのケースがない。
単3x4本のケースを細工して電池3本分のスペースに回路を組み込むと丁度いいので、これに組み込むことにした。


...んだけど、これって安定化回路要らなくない?昇圧回路を通すと電圧リップルが発生するといっても、500kHzとか1.6MHzだ。しかも1mAを消費する場合のリップルはかなり小さいはず。
ハムノイズが乗るとして、人間の可聴域は20kHzなので、500kHzは超音波ですらない。

なので、電池一本のケースに昇圧回路を貼り付ける方法で作り直す事にする。

2011/06/25(土)楽器とエネループ その2

ACアダプター電源を安定化させるのに便利なユニットキット ミニ安定化電源モジュール PS-4801
5V DC to DC Step Up - 1xAA - SparkFun Electronics
をひっつけて、単三電池から3Vを取り出す電子工作をしてみた。

RareEarthEco.png


この状態で、ひとまずピックアップをドライバーでコンコンしたり、マイクをポンポンしたりのテストでは音が出ている事を確認。

ボタン電池の容量は160mAhでこれを2本なので320mAh。エネループだと、回路の効率を低く見積もって70%としても、1900mAhの単三一本で665mAh相当、750mAhの単四だと262mAh相当。110時間が90時間になっても充電出来る分お得と考える。