2011/08/30(火)Roland Octa-capture

買いました。

ノイズはかなり小さいようだ。PODX3が壊れかけでノイズが大きいので比較対象がおかしいかもしれないけど。
ノイズも小さいけど、出力のボリュームをもっとブースト出来てもいい気もする。

Quad-captureとか、FA-66の記憶と比べてみる。

DuoやTriはプリアンプが異なるので、廉価版というより別製品。
QuadとOctaは同じVS-preampを謳っているけど、楽器屋さんの話ではOctaの方が音域のレンジが広いかもしれないと言ってた。

プリアンプ内蔵のアナログポートの数:
Octaはその名の通り8つ。素晴らしい。
固定してるマイクは、前面に挿すより背面に挿しっぱなしの方が楽。

FA-66は2つ。
Quadも2つ。4つではない。デジタルI/Oを数に入れるのはギリギリ許されるウソだけど、MIDIを数に入れるってのはインチキ。実質Triと変わらないけど、Triはコンボ端子じゃないのでそこで差が出る。

機能:
QuadとかFA-66はインタフェースとしての機能があるだけ。
Octaはミキサーの機能が付いていて、各ポート毎にレベル、ゲイン、パンを変更できる。DAWで処理するのと実機の設定を変えられるのとではS/N比とかダイナミックレンジに差が出そうな気がする。
使う楽器が決まってるなら、DAWのミキサーをいじるよりも機械が覚えてるほうが環境を変えたりDAWのプロジェクトを新規に作る時は格段に楽なのでこれは良い。
このミキサーにはミュートボタンやソロボタンもある。

コンプレッサーとリバーブが付いてる。
前述のミキサー機能は一台ではなく内部的に4台のミキサーが存在していて、各ポートの入出力をどのミキサーに通すかを変えられる。最初のMixierAにリバーブが入ってる。他のミキサーではリバーブは掛けられない。
コンプレッサーはマイクプリアンプに入ってるので、ミキサーと関係なく掛けられる。

出力がバランス/アンバランス両方に対応している。
Quadはバランスのみ。せっかく8ポートあるからってエフェクトループに使おうとするとバランスのみはつらい。

ASIOじゃなくても入出力が複数に見えるので、まっとうなDAWがなくても使える。
他のオーディオインタフェースでは、ASIOでないドライバは1in1outしか見えないものがある。


本気の録音に使うならドライな音で録るだろうしDAWに全部任せるのでエフェクトやミキサーの機能は要らないかもしれない。
DirectXとかMMEドライバで使うならエフェクトやミキサーは便利かも。ニコ生やUSTで配信する人には便利?生楽器や声の配信ならまさにコンプとリバーブがあればなんとかなるね。


まとめてみたら、高価なOctaは他の機材が安い環境で使いやすく、安価なQuadは他が高価じゃないと使いにくいような気がしてきた。

なお、付属のSonar8 LEはよく落ちる。
落ちるとASIOドライバの開放処理をしないで落ちるので、一旦Octa-caputureの電源を落とさないとOcta-caputureを誰も認識しなくなる。

2011/08/24(水)Rare Earth Blend を外した その2

外しました。

共振しているのはコンデンサマイクの風防らしいぞ、という事に気づいた。
とりあえず、接着剤で風防と枠を固定してみた。
これがビンゴで、変なビリつきが完全に無くなった。しかも予想外な事に、グースネックが原因だと思っていた生音の揺れも無くなった。
マジ完璧。

音を出して確かめてみる。
コンデンサ ぼーん ぼーん
マグネット じゃりーん じゃりーん
ミックス ぽろーん ぽろーん

取説にはコンデンサをトップに近づけると低音が増える、とあるが、低音だけじゃなくアタックも硬くなる。ボディのセンター付近に置くと、ブリッジが近いのでさらに硬いアタックが出る。なるほど。
さらに、アコギは構造的に低音は高音側のトップで響き、高音は低音側のトップで響くので、センターラインより高音弦側にずらす程低音が出て、ブリッジから離れることでアタックは柔らかくなる。なるほど。
# ブレーシングが低音弦のブリッジから高音弦側のトップへ、高音弦のブリッジから低音側のトップへと伸びているのでこうなる。

という事を踏まえて頑張って調整したけど、どうやっても生音じゃない。マグが物理的に邪魔。マグの磁力が強いせいで倍音がおかしくなる。どうせ電池駆動ならピックアップはアクティブにして磁力を下げればいいのに。
ライブするわけでなし、空間系エフェクトを掛けるでもなし、ピックアップイラネ。

という事で外しました。

2011/08/03(水)Rare Earth Blend を外した

S23-CMCT から Rare Earth Blend を外した。

理由は
  • グースネックの共振が収まらない
    • 特定の音を鳴らすと付け根部分でバズる
    • ボディ内部の音圧でマイクがブレるらしく、生音がぶわわわわわっていう響きになってしまう
      • 生音を外部のマイクで録音してみたらヒドい音しか録れなかった
これでは使い物にならない。
Morris S-92 に取り付けた時にはこんな事はなかったので、
  • ボディサイズが大きいので内部の音圧も大きい
  • トップ板が大きく動く(これもサイズの影響をうけそう)
あたりが関係してるのかもしれない。ボディトップを抑えつけてやれば収まるので、この辺りが原因で間違いなさそう。

ちなみにサイズは、
  • S-92はグランド・オーディトリウム
    • OMよりちょっと大きくてちょっと厚い
  • S23-CMCTはスーパージャンボ
    • Gibsonの j-***の形
南澤さんが、「私のギターは全部、ブレーシングを調整して低音が鳴り過ぎないようにしています」と言っていたので、S-92は特に南澤さんの関与が明言されてるわけではないけど同じような作りになっているのかもしれない。
なのでS-92が特に大丈夫なのかも。


S-92は生のままにしたいんだけどな。
固定用のハリガネをグースネックに巻きつけてみようか。

2011/07/31(日)MU.LABとかVSTとか

MU.LAB の製品版を買ってみた。

打ち込みをするわけではなく、ギターの音を残すのにMTR的な使い方が出来ればいいので数万円もするようなDAWは要らない。

操作性は独特だけど、難解ではない。ちょっと余計な手間だな、と思う点はいくつかある。
VSTをルーティングしたいとかいう話を見かけるけど、MU.LABの操作が独特なのはコレをやるためなので、そう考えると一番自然なUIを作れていると思う。VSTだけじゃなく全ての構成要素のin/outを全部個別に繋ぎ変えられる。
DAWの操作性なんて Music Studio と Sonar LE しか知らんけど。

MU.LABは複数のデバイスを扱うことは出来ず、PODx3は2in1outで一つしか出力がないので、ダイレクトモニタをPODから出すとマスターモニタが無い。
Rewireスレーブの時にも自前でIFを握れるDAWか、自前でIFを握れるVSTプラグインがあれば、PCのスピーカーをマスターモニタにできるな、と思って探してみた。
見つけたのがこれ。Voxengo Recorder。遅延は気になるけど、まぁヨシとする。

で、ちまちまとMixpro経由のギターのゲイン合わせ、マイクチャンネルのゲイン合わせをしているうちに夜になってしまったので、ギターを録ってみるのはまた後日。

入出力のゲインを調整した Session Modular Area を保存して終了。
アコギは弾きながらラインの音だけを聴く事が出来ないので、
  • Mixproを通した音
  • Mixpro使用時の設定でMixproを通さない音
  • Mixproを通さない状態で調整した音
この辺を録音して聴き比べてみる。

2011/07/31(日)L.R.Baggs Mixpro

Mixpro買いました。円高バンザイ。
Rare Earth Blend 付きの Furch S23-CMCT で調整。

色々調整できるけど、ゲインの調整はほぼ要らないっぽい。別メーカーのピックアップを組み合わせてる場合はピックアップの音量レベルが違うのかもしれないけど、最初からデュアルピックアップとして売られているものなので調整が必要なレベルの音量差はない。
マイクをフルにしてマグをちょっとだけ下げて終わり。
フェイズスイッチもデフォルト位置でOK。

周波数調整。
コンタクトピックアップやコンデンサマイクに周波数フィルターは必要っぽい。
グースネックの位置を直しつつ、フィルターを調整しつつ。最初からフィルターをいじるんじゃなく、まずはマイクの位置を調整する。Rare Earth Blend のマイクはホールを狙うんではなくトップ板を狙う想定の作り。とはいえ、トップ板を狙いすぎると音がボヤケる上に固いという事になる。壁に耳を当てて壁を叩いたような、マイクが近すぎる感じが出る。でもバックやサイドを多めにするとスカスカだったりパキパキだったりするので、トップとバックの真ん中ちょいトップ寄りに落ち着いた。
マイク調整の後で、ローパスフィルターや周波数フィルターで音合せ。
ローパスフィルターのスイッチは下向き(off)に。
ピーク位置を決めるボリュームは、低音がボヤけない程度に上げ、高音がパキパキしない程度に下げる。四時の方向くらい。
アタックを強調したい時に、トップ近目を狙ってフィルターで低音を削るのもありかもしれない。

大体そんな感じ。
これって、ギターごとに一台持つ事になるね。ゲインの調整は最悪ミックス量で誤魔化すとしても、フィルタの調整はギターとピックアップの組み合わせの特性に合わせてやらなきゃいけない。


Rare Earth Blend が音質以外の部分でイマイチ。
グースネックが弱い。根元を強めに曲げると、グースネックがトップの振動を散らし切れなくなってマイクが共振してしまうので、根元部分の2cmくらいは曲げない方がいい。なので、可動範囲は狭い。
マグネットの磁力が強いみたいだ。5弦開放で変なハーモニクスが鳴る。でもボールピースの調整はできない。
音そのものは良い。


ギターの鳴りが変わってしまうのでAnthem SLとかの方ががいいかもしれないし、マイク+マグよりコンタクト+アンダーサドルの方が扱いは楽かも。
組み合わせなので、両方が個々に自然な音じゃなくても補い合う感じでいいんじゃないかな。