2011/06/17(金)楽器とエネループ

エネループは便利だ。世の中の乾電池が全部エネループになればいいのに。
とは思わないけど、いろんなものが充電池で動いてくれたらありがたい事に変わりはない。消費の速いもの、遅いものに関わらず、とりあえず対応だけしておいてくれたらいいのに。

楽器用の電池は、大抵9Vの6P電池を使うけど、これは充電池だと 8.4Vになる。0.6Vって結構な差だ。放電特性を考えたら、平均で9.1Vくらい出てそうなので問題にはならないんだろうか。
エネループの music booster は昇圧回路を通して9Vを出すので安定して9Vで出続けるらしい。

そんな事より、チューナーとかのボタン電池をエネループにできないかなぁ。
コンパクトエフェクターもギター内蔵プリアンプも使わない俺には6P電池はどうでもいい。

チューナーを買うときに単4乾電池で動くものを探してみたけど、クリップ式だとさすがに無かった。据え置きのメトロノーム一体型だと単4で動くみたいだ。これとチューナー用ピエゾマイクを使えばなんとかなる。

Rare Earth Blend をエネループで動かせないか。
Rare Earth Blend は取説によるとボタン電池のSR44を2個直列に使う。この場合3.1V。もしくはDL1/3Nを使う。このへんは酸化銀電池かリチウム電池なので、3.0Vだと言ったら3.0Vがずっと出る。でも、出荷時点でLR44が付いてた、これだと3.0Vで、アルカリ電池なので3.0Vが出るのは最初だけ。取説に載っている仕様では、3.0V~3.6Vが適正入力電圧。
ラミネートパッケージに入ってたので、パチもんでなければFishmanがLR44を入れた事になる。

エネループで考えてみる。
エネループは公称1.2Vだけど、実際は1.4Vから始まって1.3Vあたりを出力し続けて、1.2Vに下がって、そこから一気に電池切れになる。なので、公称電圧の1.2Vx3=3.6Vは適正電圧だけど、4.2Vや3.9Vが流れる事になるのでRareEarthが壊れても文句は言えない。
2本だと適正電圧には届かない。


エネループそのままでは動かないので、昇圧回路や安定化回路を噛ます事を考える。
どうせロスするなら多い本数をつなぐよりも少ない本数をつなぐほうがなんとなくお得な気がするので昇圧してみよう。
昇圧回路を使うと、1.2Vを3.3Vにすることも可能。低い電圧を昇圧する場合は供給できる電流が下がるけど、ピックアップの消費電流は1.1mAなので十分足りる。むしろ電流が少ない場合は電圧の降下を避ける事のほうが大事。

という訳で、昇圧回路を買ってきた。
買ってきたけど、LR44で動くってことは実際は3.0V以下でも動くんじゃないのか、昇圧回路内蔵してんじゃないのか、2.4Vでも動くんじゃないのかっていう気がしなくもない。
SR44必須でLR44はダメ!っていうなら電圧にシビアなんだろうけど、実際に出荷時点でLR44が載ってるわけだからねぇ...。LR44はアルカリ電池なので、2V以下まで下がる事だってあるわけで。

とはいえ、LR44で動かなかったという話もチラホラ聞くので、昇圧回路は繋げてみることにしよう。


参考:
Gibson J-45とFISHMAN Rare Earth Blend
エネループ/パナループ(緑パナ) 性能試験
Q 乾電池が電圧1.5Vなのに比べ、充電池は1.2Vだが、使い勝手は違うのか?
酸化銀電池
アルカリ乾電池